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   第192回『まちむら興し塾』 2022年12月20日
      
  

   
インバウンド向け『そば打ち体験企画』実践体験会

 完成したそば そば粉100%だけあって、少々堅め

そばの風味は場津群、味は噛みしめれば噛みしめるほど甘みが伝わる

  本日の参加者

 後列 柿澤さん 斉藤さん 千代田さん 

 中 初参加大谷さん 平野さん 長坂、野本さん、樋口さん

前列 吉村さん

   『まちむら興し塾』 勉強会の様子・参加者写真
 まえがき

  今回は、インバウンド向け『そば打ち体験』商品化に当たって、実際、
自分で体験してみようということになり、世田谷区の「手づくりそ

 ばの会」の匠の野本郁彦さんにお願いして、そば打ちの工程を学び、その

 合間にメンバーが交替で体験する講習会を開催しました。

  一般的にはそば粉8割、小麦粉2割のそば作りだが、今回は、難しい本

 格10割そばとなりました。

 一つひとつの工程はとても丁寧で、手さばきもしなやかで、「すごい」の

 一言。

 しかも打っている間に、手を休めず、そばがどのような経緯で日本に持ち

 込まれ歴史や、米ができにくい地質に強く、最初は山間部のお米が栽培で

 きない地域でも主食として栽培され、徐々に全国に広まったか等々、ユー

 モアを交えての解説は止まらず、手さばきを見つめながら、思わず引き込
 
 まれ、聞き入ってしまいました。

  しかも、各工程はの手際は素早く、しなやかでは感動しました。

  筆者がいままで何度もそば打ち体験会を見てきたインストラクターとは

 一線を画して、まさに「匠」プロの技でした。

  メンバーは興味津々、工程が進むごとにうなずき、真剣なまなざしで覗

 きこんだり、熱心に見学。

  そして、工程の途中で野本さんの手ほどきを受けながら、代わる代わる

 恐る恐る、和気あいあいと体験していました。

  最後は打ち上がったそばを熱湯に入れ、浮き上がってきたら、ザルすく

 い、直ぐ水洗い、水切りをして、食卓へ、

 さあ召し上がれ。

  少し堅めのそば、薬味を添えて試食。

  10割そばとあって、そばの香りがほんのりと、そばを噛みしめれば、

  噛みしめるほど甘みがじわっと伝わり、まさに本物の味を堪能できて、

  皆さん大満足でした。

  
 目次
 
 1.絶好のチャンス

 2.事業運用に当たっての背景

 3.実施内容案

 4.販売促進

 5.主催者

 6.運営スタッフ

 7.販売料金

 8.販売原価・販売価格

 工程(体験写真)

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 【インバウンド誘致の『そば打ち体験プラン』実現に向けて】
 1.絶好のチャンス


  今年はインバウンド向けの入国制限が大幅に緩和され、一気に訪日外国

 人が増え、2019年の実績にまでも近づくらい回復してきている絶好の

 チャンス。

  更に、訪日外国人の訪日目的の理由の統計では、日本伝統文化にふれた

 い、伝統食を食べ、体験したいなどが上位にあって、そば打ち体験に興味

 を持つ外国人は多いと期待できます。

  ◇ ⇒ 参照 訪日外国人のニーズ 
 2.事業運用に当たっての背景

    開業当初のそば打ち道具の購入、会場設備の整備、販売促進費用な

    どを含めて、初期投資は少なく、また、運営開始後の経費も予約さ

    れた時だけに材料費、人件費、予約サイト手数料は発生ベースのた

   めリスクが少ない。

  また、初期投資費用をクラウドファンディングを活用する。

  一般のそば好きの人たちに「そば打ち体験&試食」を投資額に応じた回

  数を設定すれば、かなりの確率で応募は期待できる。

 3.実施内容案
   1)予約規模

     ① 1回4~5

     ② 予約時間
       高縄蕎麦茶房の営業時間を割ける。

     平日     14;00~ 18;00~

     土・日・祝日 11:00~ 15:00~ 18:00~

  2)インストラクター
    アシスタントも含めて、一般社団法人全麺協にお願いをする。
    1回一人 5卓くらいまでは体験指導可能
  3)インストラクターの養成

    先ず、一般社団法人全麺協らお願いして、NPOの現会員、学生を

    含めて、インストラクター希望者をSNS等で募集し、養成し、講

    習会を実施し、将来のインストクターを担ってもらう。

  4)実施場所
    
    高輪蕎麦茶房 ミポーズハウス

    キャッコピイ「都心の閑静な住宅地にある隠れ家風佇まい」

  5)初期購入 そば打ち関連道具

 
    ① 麺打ち台、伸ばし棒、駒板、包丁、計量カップ5組購入

    セットで15000円位から

    ② 作務衣(5000円位)から、エプロン、ハンダナ
      体験の雰囲気を高め、記念撮影映えする。

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 4.販売促進


   1)JTBとの協定

  先ず手始めに、ステータスを挙げるためにタビナカ商品として

     取り
上げてもらうことを視野に。

       ⇒ 協定費、年会費発生

   2)その他OTAとの協定。 

     登録料は無料、売上手数料20%前後

 じゃらん、樂天トラベル、TripadviserGoogle travel

   3)AirKittenなど各種体験専門サイト、口コミベルトラなど

   4)港区のふるさと納税の返礼品。
    
   5)NPOホームページ、チラシ作成・配布

   6)近隣ホテルとの連携

   7)港区・品川区と連携、区民体験イベントとして実施

 5.主催者名 
    NPO法人ふれあいまちむら興し塾か、スラップショットにするか
 6.運営スタッフ
   現在のNPO法人ふれあいまちむら興し塾の現状から考えて、誰がや

  るか、やれるのかかが一番大きな課題です。

   1)予約受付 ・管理・手配

   2)SNS原稿作成、ホームページ、TwitterYouTube、口コミ

     サイベルトラへの発信

     各サイトへのアプローチを皆んなで手分けしてやる。

     シルバー人材センターなどボランティア団体に要請

 7.一般販売料金 

   各種ホームページなどを見ると、一般的のそば打ち体験料金

   一部6,000円もありますが主流は3,000円~4,000円

   くらいで、それ以上の場合は、より魅力を感じさせるインセンティブが
   
   必要と思われる。

 8.販売原価。販売価格
   ◆ 料金1回当たり販売原価・販売価格案 
通訳あり 通訳無し 通訳・酒無し
人件費・交通費 23,900 17,900 16,900
材料費   600 600 600
酒代    1,000 1,000 -
1卓原価 25,500 19,500 17,500
   ◆原価明細 

1)人件費(準備・撤収含む/1時間当たり)

① 蕎麦イントラクター  1,500円×5時間=7,500円

 通訳         1,500円×4時間=6,000円  

③ アシスタント     1,100円×4時間=4,400円 

他に固定スタッフの費用

2)交通費(都内前提)一人当たり 1500円X4人=6,000円

3)材料費 そば粉、小麦粉、打ち粉 600円/5人前

そば粉5人で二八そば粉400g、小麦粉100g

(そば粉単価国産1㎏1200円~、小麦粉単価   1㎏500円)

4)酒代(Option ?)         1,000円

合計 通訳・酒付き       約23,900円

通訳無し          17,900

通訳酒無し         16,900円

 

   ◆ 販売価格案
      ● 通訳あり 25,500円
1卓人数 2 3 4 5
人件費・交通費 12,750 8,500 6,375 5,100
NPO手数料20% 2,550 1,700 1,275 1,020
小計 15,300 10,200 7,650 6,120
OTA手数料20% 3,060 2,040 1,530 1,224
合計 18,360 10,200 7,650 6,120
販売価格案 18,400 10,200 7,700 6,200
     ● 通訳無し18,000円
 1卓人数 2 3 4 5
人件費・交通費 9,000 6,000 4,500 3,600
NPO手数料20% 1,800 1,200 900 720
小計 10,800 7,200 5,400 4,320
OTA手数料20% 2,160 1,440 1,080 864
合計 10,800 7,200 5,400 4,320
販売価格案 10,800 7,200 5,400 4,400
    ● 通訳・酒無し 17,000円
1卓人数 2 3 4 5
人件費・交通費 8,500 5,667 4,250 3,400
NPO手数料20% 1,700 1,133 850 680
小計 10,200 6,800 5,100 4,080
OTA手数料20% 2,040 1,360 1,020 816
合計 10,200 6,800 5,100 4,080
販売価格案 10,200 6,800 5,100 4,100
  ◆ 年間売上予測 作成者予測
平日 土日休日 年間合計
1卓当たり人数  2.5人 3人 -
卓数 2卓 5卓 -
1日当たり人数  5人 15人 -
日数 245日 120日 365
稼働率 40% 50% 43.3%
稼働日数 98日 60日 158日
年間利用人数 490人 900人 1,390人
平均手数料収入単価 1,516円 - -
合計収入 2,107,008円 - -
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 【そば打ち工程】
 ※そば打ち工程説明は「 紗羅餐(さらざん)」から引用させて頂きました
 ▼ 水回し  
   
 そば粉をふるいかけて、そば粉がすり鉢の中に均等に入るように入れます 
   
 丁寧に混ぜ合わせます  お湯を3ぶんの1ほどいれます。
   
 混ぜ合わせ そっと丁寧に


 ふるい
でふるったそば粉がコネ鉢全体に均等に入るように入れ、軽く、

 丁寧に、丁寧に指先でよく混ぜます。

 次ぎに、水を半分量(約130ml)入れてよくかき回す。

 指先で突くようににしてかたまりを突きくずす。

 粉を手のひらにはさみ細かい粉に戻すようにこすり合わせる。

 残りの水の3分の2程度のお湯を入れ、同じようにかき混ぜ、

 突きくずし、お湯を全体になじませる。

 残りのお湯をそば粉全体にかかるようにふり入れ、かき混ぜてから転がす

 ように混ぜていくとだんだん小芋状になってくる。

 

 ▼ 練り
  
 指を立ててかき混ぜているうちに、そばの小さなかたまりが少しづつくっ
 
 つき小イモ大になります。

 次ぎに、そば粉をつかむように、かたまり同士をくっつけながら、一つの

 かたまりにまとめて、練り始めます。

   
 小芋状のものをまとめる  小芋状、次はくぐり
   
 練り終わり  くぐり
 ▼ くぐり 


 練がすんだら、全体の表面を一カ所に押し込むようにして丸め、鉢にこす

 り付けたり、手のひらで上から下へこすり、表面が滑らかになるようにま

 まとる。。


 練るのは粘りを出すためではなく、まず生地の中にある空気を抜くため

 です。さらには、水分量のばらついた生地を滑らかに整えます。

 ここで、両手を重ねて手首に体重をかけてゆっくりと押し出すように練る

 のがポイントです。
 

 練りすぎるとそばの風味を損ねてしまいます。
 ▼ 丸出し

   生地を置く麺打ち台の位置にあらかじめ薄くふりまき、万

 遍なく手のひらでならすように「下打ち粉」をします。

 麺打ち台に打ち粉をしたら生地をのせ、押しつぶして平らく丸くします。

 次は「鏡だし」

 丸くなった生地の縁の真ん中が高くなるように、生地を回転させながら手

 のひらで中から外に向かって押し出していく。

 直径30cm、厚さ約10㎜位になるまで手で伸ばす。

 ▼「のし」

 次にのし棒を使って均等にやさしく滑らかに力をかけてのしていく。

 全体の丸い形を崩さないように、少しづつ回転させながらのし棒で直

 径50cm、厚さ7㎜くらいまで伸ばす。

   
 生地を伸ばし台に乗せる前に「下打ち粉」をする
   
鏡だし  見学平野さん 吉村さん
   
 鏡だし 斉藤さん  伸ばし
   
厚さが2㎜くいまでなるよう、麺棒を使い伸ばしいく 
   
 角だし  巻きのし
 ▼ 角だし

 丸くのした生地を四角くするのが角だしです。

 のし棒に生地を全部巻き付け、真ん中の部分に手のひらをあて、力を加え

 ながら転がします。

 広げると力を加えた真ん中の部分が伸びて角が出来ます。


 生地を180度回転させて生地を巻き付け、同じようにのすと先ほどの対

 角の角が出来ます。

 繰り返し、4つの角が出来たら、生地全体が四角く、厚さが2㎜くらいに

 均一になるようにのします。

 ▼ 幅だし

   幅だしは、生地をのし棒に巻きつけ、転がして伸ばします。

  この時、真ん中から端へ万遍なく手の位置を動かしながら行う事で形を

  崩さず生地をのす事が出来ます。

  そばの長さになる70cm位までのばします。

  失敗しないポイント

  同じ方向だけで何度も伸ばさず、2回やってのしたら、のし棒に巻いた

  ままくるっと180度生地を回転させ下から上に生地をほどき、もう一

  度下から巻き直して巻きのしをすることです。

  さらに90度回転させて同じように巻きのしをします。

  こちらは50cm位が目安です。

 ▼ 仕上げだし

   生地全体の厚みが均一になるように、のし棒を転がして仕上げます。
 
   のし棒を抑える手の下の部分の生地が伸びるので、伸ばそうとする位

   置にのし棒をあわせ、押さえる位置や力加減し滑らかに転がしながら

   調整することがポイントです。

 ▼ たたみ
   のした生地を切るためにたたみます。

 のした生地(幅70cm)に打ち粉をしっかりふり、手前の生地を綿棒に

 のせて、奥に向かって半分にたたみます。

 さらに打ち粉をして、右から左に半分にたたみます。

 この時の横幅がそばの長さ(約70㎝)になります。

 最後にもう一度打ち粉をして、左から右へ3分の2ぐらいのところまで

 折り返します。

   
 打ち粉をしてたたみます
   
   
 着る前 準備 
   
 ▼切り

 左手で駒板をしっかり押さえ、駒板のたての板に沿って、まっすぐに包丁

 をおろします。

 まな板に包丁がついているときに包丁を少し左に倒し駒板を約2㎜蕎麦一

 本分ずらしながらそばを切っていきます。
 
 
一人前の目安は130gです。

   
 打ち粉をする  左手で駒板を押さえ2㎜幅に切ります
   
 切り 大谷さん   そばがくっかないように打ち粉
 ▼ ゆで 

  出来るだけ大きな鍋に、たっぷりの湯を沸かします。

 火はずっと強火、沸騰したらお湯の温度が下がらないように、1人前づつ

 ゆでる事が美味しくゆでるポイント。

 箸でかき混ぜたり、差し水はせず、蓋をして約40秒、そばがふわっと浮

  いてきたらゆで上がりです。

   すばやくざるですくい、ボウルの流水の中でそばの熱とぬめりを取り、

  温度が下がったそばを氷水を入れたボウルに入れます。

  これによりそばがしまり、強いコシがうまれます。
 
  美味しく食べるには、釜からあげて10分ぐらいまでがポイント。

 
さあ、召し上がれ 
   
 千代田さん あっという間に完食  樋口さん
   
 見学中  柿澤さん
   
 いつも裏方でお手伝い 高田さん  初参加 大谷さん
   
 斉藤さん 満足  樋口さん、野本さん
   
 吉村さん  インストラクター野本さん
 『まちむら興し塾』定例会場 《 高輪蕎麦茶房 ミポーズハウス 》の紹介
 まちむら興し塾参加の皆さん
 『まちむら興し塾』勉強会会場 高輪蕎麦茶房 ミポーズ
品川駅から 約10分 閑静な住宅街にある佇まい 
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『まちむら興し塾』事務局
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